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雑多な趣味の記録帳

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サブノーマル数にも対応した FPU 乗算器の話

今回はサブノーマル数に対応します。回路化は全く考えていない構成ですが、機能的にはすべてが実装されます。
サブノーマル数は指数フィールドが0で示され、その値は↓です。
((-1)^F[31]) * (0.F[22:0]) * (2^(1-127)) ^はべき乗です
つまり、サブノーマル入力を考慮した指数は
expx = (x[30:23]==8'h00) ? 8'h01 : x[30:23];
で表され、仮数は
fracx = {(x[30:23]!=8'h00),x[22:0]};
で表されます。
また、正規化数しか入力されない場合は、正規化シフトはシフトなしか1ビットの右シフトの2通りから選ぶだけでした。
サブノーマル数が入力された場合は左シフトも必要になります。この先どうせ立派なのが必要になるので、63ビットまでのシフト量に対応した正規化シフタを追加します。
ちなみにこの正規化シフタは、サブノーマル数を出力可能とするために正規化後の指数が1となるところで止まります。
あと、今は必要ないですが、仮数が負の数にも対応しています。
また、サブノーマル数の出力にはこれだけじゃ足りなくて、正規化前の指数が負になっちゃった場合は仮数を大きく右シフトして、その分を指数に足してあげます。
そして、正規化シフタで指数が1となるところまで戻してあげると、サブノーマル数が出力できます。
具体的な実装は Github を確認してください。

by tom01h | 2017-11-12 12:43 | 論理設計の話